知らない

 昨日、突然素粒子の方のポスドクのこーさんからメールが。「4:15分からセミナーやるので B physics について知りたかったら来るよろし」と。B physics ってのが何のことか分からなかったので、「B physics ってなぁに?」という返事を送ったのだがそれに対する返事は無し。誰もがテクニカルタームを知ってると思うなよ。ということでセミナーには行かず。
 セミナーが終わった頃を見計らって下の階へ行ってこーさんのオフィスをノック。電話中だったのでそのままサイナラして自分のオフィスに戻ってお仕事。
 すると、すぐにこーさんがやってきたので「B physics って何なのさ?」と質問。「それを知るために今日のセミナーに来れば良かったのに」とこーさん。「知りたいか知りたくないかの判断するつかないくらい未知の言葉だったのよん!」と返事。ワタシは宇宙と言っても天文寄りなので素粒子方面にはあんまり詳しくないのだ。おおまかな話を聞いて、聞きに行っても「ありがと、べんきょになったわん。じゃー早速今日聞いたことは忘れて業務に戻ろうか」と、思ってしまいそうなトピックであったことを知る。
 で、その後こーさんが「もっとダラムにいる日本人同士で集まった方がいいと思わない?」と言うので、「ワタシは別に〜」と答える。つか、ちゃんとお食事会の企画とかワタシがんばってるじゃない。まー何を心配してるのかはだいたい分かるんだけど。
 そこで、「だにーくんを救う会?」と言うと、「うん、彼たぶんトモダチとかいないからさー。自殺とかされると私、罪の意識を感じちゃいそーだし」と。楽しそうではないけど、死んだりはしないと思うけどね。「そーいや、ふみゃーきくんもヒッキー系なんだよねー。彼ら変にプライドが高いから...」とワタシ。ワタシやこーさんを含む残りの4人は性格的に特に問題なさそーなんだけど。ワタシにいたっては元々エルサルバドルにいた頃も日本にいた時も浮きっぱなしだったので環境に適応できないことに適応してしまってるからな。
「でね、もう定期的に日本人で2ヶ月に一回くらい集まることにしてしまおーよ」とこーさん。えー面倒くさい。どうせそれを企画するのもワタシのシゴトになりそーだし。そんなワタシのオブジェクションに、「だから、面倒じゃないように物理だけじゃなくてもっと日本人の輪を広げてさ。もー二人一組で新たに一人新しく日本語をしゃべる人を連れてくることをデューティーにしましょーそうしましょー」と余計ヤヤコスイ提案。
イ ヤ ダ
 頑なワタシにさらに畳みかけてくるこーさん。「そーだ、あなた帝京大学のコを何人かナンパしてきなさいよ!」と。いや、それダメだから。断固拒否。「帝京の図書館に毎日同じ時間に通えば、毎日顔を合わせる人とかいるかもしれないじゃん。そこでアタックよ。それでもダメなら必殺のハンカチかなんかをポケットに忍ばせて...」
「あーもう最後まで言わなくても言いたいことは分かったから。でも、ダメなの。ナンパならもっと売れ残ってるヤローどもに頼んでよ。」と、ワタシ。
「売れ残ってるって誰よ?」
「確実なのはだにーくんとふみゃーきくん。」
「今、その2人を救う話をしてるのよ!」
「死なない、死なない。死んでも気にしない。」
「冷たいわねー。こう、同時期に同じ海外のけんきう機関に所属したって繋がりみたなの欲しくないわけ?」
「イラネ。つか、あんたもうすぐベルギーにドナドナじゃん。いちいちあとを濁すなよ〜。静かにドナドナされてろよ。」
 不毛な作戦会議が終わる頃には8時くらいでも夕方のように明るい流石のダラムもすっかり真っ暗。し〜ご〜と〜が。