blood type

日本ほど血液型と性格の相関が信じられている国はないだろう。曰く、「B型の人とだけはうまくやれないよねー」「B型以外の人からのメールお待ちしてます(はぁと)」「私A型だからこういうの耐えられないのよねー」、えとせとらえとせとら。もはや一種の宗教である。あはれB型。
科学のコとしてはこのような発言に対しては素直に引いてしまうのだが、それでいいのだろうか。広まってしまった宗教ならばむしろそれを利用やるべきではなかろうか。そうに決まっている。
例えば、合コンで。「僕、何型に見える?」こう尋ねることで相手が自分のことをどう見ているのかが分かるのではないだろうか。この場合性格と血液型に相関があろうがなかろうが問題ない。相手が血液型教の信徒でありさえすれば良いのだ。私がどんな人物に見えるのかをおおまかに 4 タイプに分けて血液型として教えてくれるハズ。使える、使えるぞ、この手は。ただし問題が 3 つある。
1. そもそも合コンなんて行かないし
2. イギリスでは誰も血液型と性格の相関なんて信じてないし
3. 結局のところ何型と言われれば好印象なのかが全然わからないし
ダメじゃん。相手の血液型も考慮すれば好印象を与えたかどうか分かるのかな。
そしてもう 1 つ。血液型教徒がしばしば唱える、「AB型は変わり者説」に異を唱えたい。100万歩ほど譲って性格と血液型に相関があるとしよう。すると日本ではAB型は圧倒的にマイノリティーなのである。つまりあまり一般には見られない性格と言うことになる。結局性格と血液型に相関があるという定義がそのままAB型を変わり者にしてしまうのだ。これが多数派によるマイノリティーへの差別でなくてなんであろうか。
ま、性格と血液型なんて関係ないんだけどね。だからこの業界にやたらめったらAB型が多いような気がするのも気のせいさ。