Verdy: La Traviata (Northern Opera)

ヴェルディの椿姫。ダラムでオペラが見られるというので逝ってきた。オペラは分からないことが多いので事前に DVD で予習しておいたのだけど、それが仇になった。だって予習に使ったのはLa Traviata -- Royal Opera House [1994]ヴィオレッタ役のAngela Gheorghiu ウマ杉。
さて、こちらはといえば田舎町の中途半端な大きさの Theatre でやる田舎オペラ。なんかチラシのヒトと演ってるヒト違うし…ヴィオレッタが美人じゃないし。どんな高級娼婦だよ。
そしてなぜか英語。別にいいんだけど、違和感はある。序盤声でてなかったけど歌はまあまあ。しかし演技がバタバタ。田舎モノめ。
最悪だったのがオーケストラ。音ずれてるよ…
オペラを見る度に思うのが、小学校の掃除の時間や下校時の音楽は大人になってもやはり掃除や下校の音楽として脳が理解するのだということ。

Jackie Brown - 2 Disc Collector's Edition [1998]

Starring: Pam Grier, Chris Tucker, et al.
Director: Quentin Tarantino
近所のCD&DVD shop で中古が安売りされていたので購入。
邦題ジャッキー・ブラウン。多分、ハードボイルドを狙って作ってる。パム・グリアーがカコイイ。一応、刑事のヒト(マイケル・キートン)、運び屋のスチュワーデス(パム・グリアー)、保釈金融業者のヒト(ロバート・フォスター)、銃の密輸業者のヒト(サミュエル・L・ジャクソン)が絡んでそれなりに視点も変わるのだが、基本的にはパム・グリアーのための映画。若干ゆったりとした展開。悪くはないけど、もちっとテンポが良い方が好み。
脇役だけどロバート・デ・ニーロはやはり非常にうまい。あと、ブリジット・フォンダがなんかイイ。
レザボア・ドッグスパルプフィクションよりも映画っぽい。僕はレザボア・ドッグスの舞台劇っぽさが好き。よく言えばこっちは洗練されてるのかな。はっきり言ってしまえば期待外れ。

The man who knew too much

Alfred Hitchcock (1956) 邦題「知りすぎていた男」ってのはどうなんだろう。知りすぎた男だと思うのだが...
巻き込まれ型サスペンス。特に強烈な盛り上がりはないのだが、緊張感が持続し目が離せない展開。Doris Day(ドリス・デイ)の歌うQue sera sera(ケ・セラ・セラ)が有名...らしい。
ワルモノのスパイがちょっと間抜け過ぎる感じもするが安心して見られる作品。

In the mood for love

花様年華(読めない)。以前フランス人の友人に借りてウォン・カーウァイ合宿をした際に、最もお勧めだと言われたもの。字幕が付いてなかったのでスルー。映像が美しいのに…なんて言ってたフランス人に鉄拳制裁しそうになったさ。こないだイタリア人の友人宅にお邪魔した際英語字幕付きを発見したので奪ってきた。実はWang Kar-Wai好きじゃないんだが。
同じ日に隣同士引っ越してきた二組の夫婦。片方の夫はいつも海外出張。もう片方の妻も仕事三昧で滅多に家に帰ってこなーい。そして余った妻と夫は、実はお互いの相方同士がオツキアイをしていることに気づいてしまって始まるらぶすとーりー。スワッピング!!
残りモノの方のカップルは堅物でプラトニック不倫のまま重苦しい雰囲気に。さよ〜なら〜という話。ホントにこれだけの話。見る人を選びそう。もちろん張り巡らされた複線、息もつかせぬ展開、驚きの大どんでん返し!みたいなのが好きなワタシのようなヒトには決しておススメできない。綺麗と言われていた映像は…ああ、Wang Kar-Waiだね、って感じ。
さて、合宿ではこれと、「Ashes of times」、「Happy Together」、「Chungking Express」、「Fallen Angels」を見たわけだが「Chunking Express」(恋する惑星?)以外は見るのがかなり苦痛だった。恐るべき相性の悪さ。

Apocalypse Now Redux

邦題「地獄の黙示録」。邦題の響きからなんとなくB級ホラーだと思っていたら、フランシス・コッポラだったか、そうだったか。ただでさえ長いのにさらに 49 分追加されて3時間以上に。
戦争を描いてるようでいてそうでもなく、戦場での狂気が伝わって来るかというと伝わってくるのはむしろ監督の狂気の方。
現実感のない数々の小話、幻想的な映像にまったりと身をゆだねる3時間強はまさに時間の無駄。3時間後にこの作品を歴史的超大作と評価しておけばちょっとワカッテルヒトっぽいというそんな作品。
ボクワカッテナイヒト。
カーツ大佐の築いた王国がインディージョーンズに出てきそうな感じでちょっとワクワクしてしまったのは内緒。言うまでもなくまったり。

KILL BILL Vol.2

Vol.1 はひたすらチャンバラチャンバラでストーリーも何もなかったわけだが、この Vol.2 では結婚式や中国での修行時代、Bill との関係等がちゃんと描かれている。Vol.1 の単なる復讐劇が今度はアイの物語に。今作の方が昔のタランティーノ的というか、レザボア・ドッグス好きなワタシとしては好みだ。
ちゃんばらが少ないのも非常によろしいが、がんがって作ってもらって Vol.1 では大活躍だったハットリハンゾーソードがこっちでは怪しげなカンフーがメインになったためほとんど関係ないという事態に。まあ、Vol.1 と Vol.2 に分かれてるからあまり気にならないけど。
オススメですじゃ。

KILL BILL vol.1

イタリア人宅のぱーちーに逝ってきたら vol.1, vol.2 ともあったので奪ってきた。ケコン式で元恋人のビルたんがボスでいらっしゃるところの殺し屋集団に襲撃されて、参列者全員あぼ〜ん。昏睡から醒めたヒロインは復讐リストを作って順々に殺していく。オシマイ。元ネタはほとんどわからず orz
と書くとつまらなさそうだが面白かった。ひたすら切って切って殺して殺してって film なのだけど、タラちゃんはセンスがいいのだな。あんまり関係ないが栗山千秋は結構イイ。
だけど殺陣に違和感。それはむしろカンフーだろうと。やっぱアッチのヒトは日本刀より銃よねん。馬鹿はファックとか叫びながらぶっ放してりゃいいのよん。聞いてるか、タラちゃん。まあ、ルーシー・リュー(リゥじゃないの?)の最後はワラタが。
たぶん今晩 vol.2 を見る。